Premium French Wine Dinner lineup

超プレミアム・ワインディナー|フランス編

2025年10月22日(水)19:00〜 @夙川Bacchanale | 参加費:70,000円(税込)| 先着10名様&10名ご参加表明で催行|申込締切:10月14日(火)

Egly Ouriet Grand Cru Extra Brut

Egly Ouriet Grand Cru Extra Brut

アンボネイのグラン・クリュが放つ静かな力。熟成が生む深みと繊細な泡が、エグリ・ウーリエの哲学を物語ります。

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エグリ・ウーリエは、シャンパーニュにおける真の職人主義を体現する造り手です。 アンボネイを中心とするグラン・クリュの畑で、葡萄の完熟を待ち切るその姿勢は、時に頑固と評されるほど一途です。醸造家フランシス・エグリ氏は「畑がすべてを語る」と信じ、人工的な補正を拒み、自然が与える年ごとの表情をそのままボトルに写し取ります。 このエクストラ・ブリュットは、彼の哲学の結晶です。深いミネラルの響きと熟成の静けさが共存し、派手さよりも内に秘めた力を感じさせます。 グラスの中では泡が細やかに立ち上り、まるで時間そのものが液体になったかのように穏やかに流れていきます。 エグリ・ウーリエのワインは、祝祭のためのシャンパーニュではなく、人生の深呼吸のためのシャンパーニュです。静けさの中に宿る情熱――それが、この造り手の真髄です。

Dom Pérignon 1999

Dom Perignon 1999

円熟の果実とブリオッシュ香。しなやかなテクスチャーと気品ある酸が織りなす、熟成ドン・ペリニヨン。

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世界で最も有名なシャンパーニュでありながら、最も誤解されているワインのひとつかもしれません。 ドン・ペリニヨンとは単なるブランドではなく、“完璧な調和”というひとつの理念だ。モエ・エ・シャンドンのセラーで今も息づくその哲学は、複数の畑と品種をブレンドすることで、自然の年ごとの揺らぎをひとつの完成形に昇華させることにあります。 1999年という年は、太陽に恵まれ、寛容で円やかな性格を持つヴィンテージ。造り手たちは、その豊かさの中に「静かな均衡」を見出します。彼らにとっての完璧とは派手さでも豪華さでもなく、あくまでバランス ボトルを傾けると、蜂蜜やトーストの香りの奥に、ひっそりと熟成の深みが潜む。華やかさの裏で微笑む静けさこそ、ドン・ペリニヨンが求め続ける“永遠の一瞬”なのです。

Robert Ampeau & Fils Meursault 1er Cru “La Pièce sous le Bois” 1997

Robert Ampeau Meursault 1er La Pièce sous le Bois 1997

古典派の熟成ムルソー。ヘーゼルナッツと蜂蜜、旨味の厚みが秋の料理に寄り添う。

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ロベール・アンポーの名は、ブルゴーニュにおける「時を育てる造り手」として知られます。 彼らは熟成を商売とは考えない。むしろ“使命”と捉え、造ったワインをすぐに市場へ出すことを良しとしませんでした。数十年の眠りを経て、ワインが自ら語り始めた時にのみリリースされる。その頑固なまでの姿勢が、飲み手の胸を打ちます。 ピエス・ス・ル・ボワ──森の下の区画を意味するこの畑は、石灰質と粘土が絶妙に混ざり合うムルソーの中でも特別なテロワール。 そのワインは、香ばしいナッツや蜂蜜を想わせる円熟の香りを纏いながら、内に秘めたミネラルの芯を失ないません。 アンポーのワインを口にすると、まるで静かな祈りのような感情が湧いてくる。 “待つこと”の尊さを教えてくれる、ブルゴーニュの中でも稀有な造り手。

Domaine Leflaive Puligny-Montrachet 1er Cru “Les Pucelles” 2007

Domaine Leflaive Les Pucelles 2007

白い花と蜜、透明感ある酸。ピュリニーのエレガンスを体現する名畑の佳作。

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ドメーヌ・ルフレーヴは、ピュリニー・モンラッシェという小さな村の名を世界のワイン地図に刻んだ生産者です。先代のアンヌ=クロード・ルフレーヴ女史は、ブルゴーニュで最も早くビオディナミ農法を導入した先駆者であり、彼女の信念は「葡萄が語る声を、何ものにも邪魔させないこと」でした。 Les Pucelles(レ・ピュセル)は、“純潔”を意味するその名の通り、ピュリニーの中でも特に繊細で内省的な畑です。造られるワインは決して派手ではなく、むしろ静かに、深く、飲み手の心に沁みこんでいきます。 樽香も酸も、果実味さえも互いを主張せず、まるで完璧な和音のように響き合うのがこのワインの真髄です。ルフレーヴのボトルには、自然への祈りと、ワインが人の手を離れた後も生き続けるという確信が宿っています。グラスの中で静かに呼吸を始めた瞬間、そこに感じるのは、女性醸造家の柔らかくも強い精神そのものです。

Denis Mortet Gevrey-Chambertin “Mes Cinq Terroirs” 2015

Denis Mortet Gevrey Chambertin Mes Cinq Terroirs 2015

濃密な果実と端正な骨格。2015年らしい凝縮と精緻さが共存。

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ドゥニ・モルテは、ジュヴレ・シャンベルタンの地に「エネルギーの宿るピノ・ノワール」を生み出した伝説的な造り手です。生前の彼は、畑に立つとまるで植物と会話するように静かに歩き、一本の葡萄樹にも敬意を払って接していたといいます。 その精神を継いだ息子のアルノー・モルテは、父の情熱を受け継ぎながらもより洗練された精密さを追求しました。畑ごとに異なる個性を、ひとつの調和にまとめ上げるのがこの「メ・サンク・テロワール(私の五つの畑)」です。 ワインはジュヴレらしい骨格を持ちながら、荒々しさではなく包容力を感じさせます。果実、土、そして光が見事に融合し、静かに芯の通った力を伝えてきます。モルテ家のワインには、祖父から父、息子へと受け継がれた「畑を愛するという祈り」が、今も確かに息づいています。

Robert Groffier Chambolle-Musigny 1er Cru “Les Sentiers” 2015

Robert Groffier Chambolle Musigny Les Sentiers 2015

シルキーなタンニンと艶のある赤果実。シャンボールの官能を端正に描く。

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ロベール・グロフィエは、シャンボール・ミュジニーの柔らかさと艶やかさを、ひときわ美しく表現する造り手です。現当主ニコラ・グロフィエは、曾祖父の代から受け継ぐ畑を守りながら、時代に合わせた感性を繊細に取り入れています。 「レ・サンティエ(小道)」という名の通り、この畑のワインは歩みを止めて耳を傾けたくなる静けさを持っています。葡萄の生命力を信じきることでしか得られない、ピュアでしなやかな質感。それは彼らが“人がワインを造るのではなく、葡萄が自ら形を取る”と考えているからです。 香りは華やかでありながら控えめ、タンニンは絹のように細やかです。ひと口ごとに感じる優しさと気高さは、造り手の人柄そのもの。シャンボールの魅力を静謐に、そして誠実に語るグロフィエのワインは、飲む人に穏やかな余韻を残します。

Clos Rougeard Saumur-Champigny “Les Poyeux” 2012

Clos Rougeard Saumur Champigny Les Poyeux 2012

ピュアなカベルネ・フランの極み。黒系果実、スミレ、繊細なタンニンが長く続く。

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クロー・ルジャールは、フランスのワイン界で“静かな革命”と呼ばれる存在です。 ロワール地方・ソミュールの片隅で、フーコー兄弟が営んできたこのドメーヌは、派手な宣伝も華やかなラベルも持ちません。彼らの信念は一貫して「自然のままに、焦らず、語らず」。葡萄と土地が語る言葉を、ワインに翻訳するだけなのです。 レ・ポイユは、砂質と石灰質が織りなす特別な区画で、フランらしい凛とした透明感を湛えています。発酵は人の手で制御するのではなく、自然に任せる。熟成もまた静かな洞窟のようなカーヴで、時間の流れに身を委ねます。 クロー・ルジャールのワインを口にすると、不思議なほど心が鎮まります。 それはきっと、造り手が自然の静寂と真剣に向き合い続けてきたからです。 彼らのワインは“造られたもの”ではなく、“生まれたもの”なのです。

Domaine Mathilde et Yves Gangloff Côte-Rôtie “La Sereine Noire” 2011

Gangloff Cote Rotie La Sereine Noire 2011

黒果実とスパイス、バルサミコの陰影。熟成で練れた旨味が立ち上がる芸術的シラー。

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イヴ・ガングロフは、北ローヌの芸術家と呼ばれる造り手です。 かつて音楽家を志していた彼は、偶然の出会いからワイン造りの道へ入り、今ではアートと同じように「表現」としてのワインを追い求めています。彼のカーヴには絵画や音楽があふれ、熟成中の樽の香りとともに創造のエネルギーが漂っています。 「ラ・スレーヌ・ノワール(穏やかな闇)」という名の通り、このワインは力強さと優雅さが共存しています。畑は急斜面にあり、太陽と風、そして人の手が織りなす詩のような場所です。 ガングロフは「葡萄の皮には音楽がある」と語ります。彼にとっての醸造は、音を重ねるように要素を組み合わせ、最終的にひとつの旋律を生む行為です。 ワインを注ぐとき、そこには技術ではなく感性が流れています。ガングロフのワインは、心で聴くためのシラーなのです。

Château Latour 1999

Château Latour 1999

ポイヤックの揺るぎない構築美。シダー、カシス、鉄分を思わせる余韻が堂々と続く。

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シャトー・ラトゥールは、5大シャトーの一つとしてボルドーの象徴でありながら、決して声高に語らない貴族のような存在です。 ポイヤックの南端に位置する畑は、ガロンヌ川を見下ろし、数百年にわたり風と水と共に生きてきました。その歴史は13世紀にまで遡り、戦乱や時代の変遷を超えてなお、毅然とした静けさを保っています。 ラトゥールの哲学は“堅牢さの中にある優しさ”です。完璧な管理と緻密なブレンドを行いながらも、自然のリズムを決して乱さない。そこには、職人というよりも守護者としての誇りがあります。 1999年はクラシカルなバランスを持つ年であり、果実とタンニンがゆっくりと溶け合い、堂々とした構築美を見せています。 一杯の中に感じるのは、ラトゥールが築き上げてきた時の重み、そして人の営みの静かな尊厳です。 このワインは「権威」ではなく「信念」を語るボルドーの声です。

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